独断と偏見の日記(・∀・)
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暖かい日差しが私の体を温めていく。
雲が徐々に太陽を覆い隠し、暖かさを全て剥ぎ取ってしまう。
あんなにも暖かかった日が、雲が遮り体温を奪い去っていく。

-寒い…凍えてしまいそう・・・-

歩いていくと、小屋が見えてきた。
誰も居ない廃屋みたいだ。

部屋に入ってみると、仄かに暖かく冷えた体を温めてくれる。
立派とまではいえないけれど、暖炉があり横には薪もある。
仄かに暖かいとはいえ、このままでは過ごせそうにはない。
薪に火を与え、炎の暖かさが部屋中に充満する。
暖かさが深い眠りへと誘う。
そして・・・。

夢を見た。
知らない部屋。
誰かが寝ている。
誰だろう・・・見覚えがあるきがした。
白いベットに白い布団。
腕には点滴の線が延びていて、頭には包帯が巻かれていた。
病室のようだ。
寝ている少女の隣には、母親らしき人物が泣いている。

-なぜ泣いてるのだろう・・・-

「先生・・・この子はもうダメなんですか・・・?
 まだ若いのに・・・人生だってまだ先があるのに・・・」

「生憎ですが・・・彼女は・・・」
先生らしき人物がそう言うと、母親が少女の名前を呼んで、泣き叫んだ。

名前を呼ばれて・・・はっとした。

-寝ている子は・・・私だ・・・-

少女は母親の近くに舞い降りて、ぎゅっと抱きしめる。

-ママ・・・私はここにいるよ。ずっとママの傍にいるから寂しくならないで・・・-

夢から覚めて、少女は泣いた・・・。
もう死んでしまったのだと。
小屋から出たら、雲ひとつない透き通った蒼い空が広がっている。
まるで、彼女の心のように・・・。
悔いはない。
そして・・・目的の無いまま、歩き出す。

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【2006/11/13 11:33】 | 戯言
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